Vol.2 2007.10~2007.12


2007.12.24(祝)

京都での忘年会も無事(?)に終わり、幹事としてはホッとしています。数日前はモリヤマエンジナリングの鍋パーティーに招かれてと、何かと飲む機会が多いこの頃です。モリヤマ社長は、「超」が付く位オタクな方で、エンジンのOH時の作業内容はまず計測からなのですが、バルブガイドの内側まで計るということで、そのオタク度は中々のものです。ですから出来は押して知るべしで、モリヤマ社長に組んでもらったバイクはオーナーも含めて幸せでしょう。
エンジンを整備していると細かい方向に興味がわいてきて、奥に奥にと入ってしまいます。ある程度からは自己満足で採算度外視になってしまうので気を付けてはいますが、しないと気が済まなくなる性格だと時間ばかり過ぎて行きます。そのあんばいが難しいのです。(モリヤマの社長はイッちゃってます)最近はラッピングを(カムやロッカーアームが主ですが)必ずするようにしています。が、しないよりした方が良い位でしょう。
私はもらい物をしたり恩を受けたりすると、なるべく礼状もしくは口頭でお礼を言うようにしています。何かを送ったり、あげたりしても返事がない場合は、相手はこちらを下に見ているか、重要でないからでしょう。宗教の世界は「愛は無償」ですが、人間社会は有償の気持ちも多いものです。人との付き合いは、いつどんな変化をするかわかりません。大して大切だと思っていなくても、将来は変わる可能性があります。良くされたら必ず返しておいた方が良いでしょう。気配りは人間関係の潤滑油です。

 

2007.12.15(土)

やはり師走です。慌しく過ぎて行きます。今年は例年になくメーカーからの車両の押し込みが激しく、ディーラーはどこも苦慮しているようです。「メーカー → インポーター → ディーラー → お客様」と、どこかにしわ寄せが来るのでしょう。安いからとか、条件が良いからとだけではなく、本当に自分の好きな、また自分に合ったバイクを選んで下さい。払うのは貴方なのですから。
仕事のスピードが落ちています。雑用、交渉事に追われて実作業が出来ません。何かしないと、と少し焦っています。月中には落ち着くはずが、20日過ぎまではかかりそうです。実務だけで成り立てば、心地よい疲労しか残らず毎日が楽しいのですが、世の中そうはいまくは行きません。この所アルコールの量が増えて、血糖値も上がり気味です。皆様と暴飲暴食、暴ナントカには注意して下さい。
86年位にFBFが製作したTTF1のエンジン(西海岸のシリーズチャンピオンマシンのエンジン)をバラしてみました。カムピストンはFBFオリジナルでした。レストアして走らせてみようと思っています。昔、筑波のストレートが速かったので楽しみです。
モンチュイの製作は進んで、エンジンはほぼ完成です。部品のシリンダーピストンを使って、腰下もコンマ1g以内の重量合わせと、入念にしています。オリジナルを重点においています。
小宮さん!良い出来ですよ!!
もう1台モンチュイが入って来ます。こちらもオリジナルに忠実にレストアしようと考えています。興味がある方はご連絡下さい。

 

2007.12.6(木)

(その1)
12月になりました。今年も早く過ぎ、立ち止まることさえ出来ずにいると、ノウハウ本や人生訓みたいな本がよく目につきます。それから宗教本。それだけ悩んで自信を失って、内にこもって、情報に溺れて、お酒に逃げ(自分のこと?)たり、うまく自己をコントロール出来ない人が多くなったのかな。その中で生きがいや目標を定めることは大変だけど、うまく見つからないなら、自分のことを愛してくれている人々の為に生きてみてはどうでしょう。誰もいない? 気付かないだけ。一人では生きられないのだから。必ず廻りにいます。もし本当に一人もいないなら、自分から親しくなっては? 私も若い頃、うまく人に話しかけられなくて悩んだけど、自分からアプローチしてみると案外すんなりいきました。携帯やTVゲームもいいけど、人と人は直接触れ合わないとうまく生きられない動物です。

(その2)
今月は、親しい仲間と神戸で忘年会をすることになりました。ルミナリエが終わったあとなのですが、博多の友人が出無精で、やっと神戸まで出てくることを承諾してもらったので、まあ我慢しないとね。本当は京都辺りがいいんだけど。夜一緒に食事して、たわいもないこと話して翌朝にはバイバイと、でも私にはとっても大切な友人との時間です。

(その3)
今、ショールームに工場を併設する準備をしています。お客様の便を考えて、復活させることにしました。年明け位から始められればと思っています。岩井町の工場は、重整備と旧車(音がうるさいから)に絞っていくつもりです。ハローワークでも人を募集しますが、私達と一緒に仕事をしてくれる人を探しています。興味がある方はご連絡ください。結果は大切ですが、私達の仕事はどうやってそれを成し得たかも重要で、その内容が新しい仕事の基礎になって積み重なっていきます。切れの良い技術、これが私の工場のテーマのひとつです。

 

2007.12.4(火)

今日は火曜日、水曜日でショールームの改装も少しずつ先が見えて12月中に終わりそうです。
今年もエンジンのオーバーホールが多くて、昔(と言っても20年位前ですが、、)チューニングされたエンジンを開けるとビッグバルブ、ハイコンプピストンにマロッシレーシングキャブレターとほとんどバルブが開いているのではないか思うくらいオーバーラップが広くてその割りにリフト量が少ないカムシャフトがついています。

当時としてはハイスペックなのですが結構大胆な加工がしてあって元に戻せない仕様も見受けられます。
オリジナル形状がベストとは思いませんがやはり元に戻せるくらいのチューニングが良いと思います。

お客様の中にパンタ系と998Rを持っている方がいます。
998Rは新車から所有されていますがどうしても‘好き‘になれずそれを手離してパンタを増やしたいとのこと。
好みの問題ですが本当に‘好き‘なモデルと出会えればそれはイチバンの‘幸せ‘と思います。

私のお店のお客様はベベルから1098まで幅広いですが上記の理由でマシンを選ぶ方が実に多いです。
逆に言うとこちらから薦めてもその気なって購入されるお客様が少ないのであまりこちらからアプローチする事は減りました。

これから1098RやMV AGSUTA 1078もデビューしてさらに新型マシンは速く、
値段は高くなって行きます。さすが新車が300万円を越えてくると買うも一握りの人たちです。
このままで良いのでしょうか?120回クレジット、10年ですヨ!10年乗れるかな?
何とかもう少しいろいろな意味で健全なマーケットを望みたいのですが私だけではどうにもならず、
将来的な不安を感じるこの頃です。

 

2007.12.1(土)

これから作るパンタは、748Rのクランクとロッドを使ってみようと思っています。ケースは新型を使わないとダメですが、スリッパーを装着できます。ヘッドはF1を使い、シリンダーピストンは92パイのメッキシリンダーで、92×61.5の820ccにします。今までの経験ですと92パイはどうしても回り方が重くなるのですが、今回は748Rのクランクロッドで気持ちよく回る92パイを作ってみようと思っています。カムはモンチュイかNCRの7番です。うまくいってオーバー85ps、90psは無理かな?バルブもオーバサイズ、キャブはFCR、点火はウオタニです。今回はこのエンジンを車体に載せることは予定していないので、興味がある方はご連絡下さい。今なら6速ミッションも入れるのは可能です。オルタネーターの容量も多いので、常時ライトオンでも乗れます。結構スペック高いでしょう!楽しみだね。

 

2007.11.28(水)

バリ島から帰ってしばらくぐったりしていました。何だか記を抜かれたようで、力が出ない状態でした。バリ島というより、場所によって気が満ちたり減ったりするのはあります。知り合いの家の近くに城跡があるのですが、夏でも寒く冷気が漂っているのを感じます。生きている世界と、他の世界も存在するのでしょうか。若い頃何も感じなかった向こう側のことが、年をとって近づくにつれ、気になるようになりました。
今年はもうひとつ仕事をして、何とか終わらせたいのですが、作業が思うように進みません。幸いお客様は待っていてくれているので、甘えてばかりですが、焦ってするよりじっくり進めた方が今は良いと思っています。オートバイは元々個性的な乗り物ですが、メーカーがラインで出荷する状態の完成度が高く、これからはあまり手を加えることは少なくなるでしょう。個性という没個性の時代になりました。気軽にバイクに接する時代です。私のこだわりが化石になりつつあるのも止むを得ないのでは、と思います。

 

2007.11.18(日)

今バリ島に来ています。娘が申し込んだミステリツアーというのがバリ島だったので、3泊5日で仕事抜きの旅行です。何の前知識もなく、いきなり27度と高い気温と高い湿度のところに降り立ってすぐバスに乗り込み、リゾートスパに来ました。ホテル内は快適で一歩も出なくても楽しく過ごせるように全てが整っています。街はというと村かな?物価も安く暮らしやすく見えますが、一瞬なのでわかりません。殺人のような凶悪犯罪は少ないとのことでした。マックやケンタッキーでは必ずご飯とチリソースがメニューの中にあり、これだけで食事が出来るとのこと。必須アイテムは、チリソース付きライスです。ワーカーの平均所得は1万円位とのこと。ホテルで飲んで食べるとあっという間に1万円は越してしまいます。自分の月収以上の金額が1回で消費されることに何も感じないのかなって思ったけど、暖かくのんびりしている所なので、ほどほど仕事、後は食べて飲んで寝てるなら良い所かもしれません。数週間、いや数ヶ月住んだら私の日本社会復帰は難しくなるでしょう。観光以外何もない所なので、何もしたくない人には最高です。ネオンが恋しくなる人種は無理です。今日の夜には日本に帰る飛行機に乗り、月曜の朝からはまた仕事です。今月は仕事でミラノ、休暇でバリとあっという間に過ぎてしまいます。これから年末。終わり良ければ全て良しで頑張らないと。
 追伸、リゾートの過ごし方も多少回数を重ねて訪れないと楽しめないかも知れません。ホテルの使い方なども然りで、楽しく過ごすのもお金がかかります。やはり私はB級グルメと焼酎と気の合う仲間と一緒の時が一番です。バイクはって? バイクは別格です。
1秒は1秒なのですが、日本とバリでは感覚的に長さが違います。気持ちはバリタイム、体は日本時間でいければ良いのですが。

 

2007.11.10(土)

その1
誰しもが人と付き合う時は自然体でいたいと思っている。素直に自分を出せて相手もそうならどんなに楽だろうと。そこにはその人間の履歴は関係なく、今現在の姿が全ての始まりになる・・・。私はいつも相手の素顔と突き立って行きたいとずっと思って来ました。でも実際は、相手の職業や年齢、結婚や子供、学歴などを尋ねて、自分の中にある漠然とした型にはまるかどうかで、安心したり不安になったり、信用したり疑いを持ったりしてしまいます。また同時に相手に自分を認めてもらうのために、聞かれてもいないのに自分の履歴を話したりして、結局は今ある素顔を見ようとしないで、過去にあったものにあてはめている・・・。年齢を重ねるごとに益々ひどくなって来たような気がします。それが自意識というものなのか、年齢が、新しい物や刺激的なことを避けて、後悔を減らす方へ気持を連れて行ってしまうのでしょう。他人を意識しながら生きていくのは避けられないことですし、またそうしなければ気遣いも出来なくなってしまいます。要はバランスなんだろうけれど、世の中と折り合いをつけて行くには、かなり苦労させられます。本当に自分のペースで生きるのは難しいものです。良い人を演じるより、悪い人でもいいから自分と素直に付き合って行く方が良いのではないかと、最近はそう思うようになりました。

その2
今日は雨、雨音が雑音を消してくれて、作業がはかどります。イタリアに行ってた分、頑張らないと、今やっているエンジン仕事は、自分の好きな916SPを955ccにしてコルサクランクとダイナミックバランスをとりました。ケースの表面のザラつき感なども気に入ってます。カムはING.EXAなのでトルクもあるし、とにかくフィーリングが良いデスモクアトロです。自分用に1台欲しいのですが、916SPが中々見つかりません。いつかは所有したい1台です。

 

2007.11.9(金)

その1
ドカッティのグローバルミーティングに出席して来ました。世界中から約1000人が集まり、特にその1000人いっぺんのディナーは驚きに満ちたものでした。演出も素晴らしく、さすがイタリアだと感心するばかりでした。私は時差ボケと疲れで11時30分位には退席したのですが、その後も夜中の3時まで大盛上がりだったそうです。ミーティングの内容は新しいCEOが決まって6ヶ月経ったので、これからの販売戦略やビジョン、コンセプトなどの説明とニューモデル1098R、ニューモンスター、848などの詳しい内容の解説などが主なメニューでした。日本の多くの企業のように生え抜きがCEOになるのではなく、銀行や大株主などの出資者に選ばれたCEOとのことで、ドカッティのCEOも経歴の中には、コマツにも存職していたとのことでした。業績を伸ばして利益を出すことが1番大切なのでしょうが、バイクと言う趣味性の強い商品なので、ドカッティのブルゾンを着て(似合ってないんだなこれが)パッションとかエモーションとかの言葉を使っていたけど本音は? というのもプロトンが一時、MVに出資した時に来日してスピーチした時は、バイクのことよりも資本主義の説明に集中したので、皆がそっぽを向いたことを思い出しました。好きでバイク屋をやっている人間の気持ちをこっちに向かせるのは、その両方、気持と実益を両立させることが重要なのでしょう。ケーシー・ストーナーが入場した時、会場は大盛上がりでした。彼は若い頃に1人でイギリスに渡り、ライダーになるべく努力してきた人で、笑顔と謙虚な話し方、話しの内容もとても素敵で、会うと誰でもファンになってしまうような魅力的な人物です。ホンダにいた頃には、転倒も多くて(というのもホンダという会社は、マシンは完璧だから、早く走れないのはライダーの責任だとプレッシャーをかけるので、若いストーナーもそのプレッシャーでコケまくっていたのが、ホンダ時代だそうです)結果を残せなかったのですが、ドカッティのチームはファミリーのようなチームらしく、全員がストーナーのために出来る限りのことをしてあげて、ストーナーもそれに応えて、その中から120%って言ったかな、信頼出来る関係を築き上げて、それが結果として勝利に結びついたと言っていました。このことは私達にも言えることで、人との信頼関係、経営者と従業員、上司と部下、仲間同士などお互いに信頼し合える間柄なら、どんな困難や問題にも立ち向かって行って解決できるエネルギーを発揮できると思います。そんな人と出会えることが、人生の最大の喜びなのでしょう。そのためには自分を磨いて、必要な人間になるのが条件ですが、自分で気付いていない自分の才能を引き出してくれる人と出会えればもっとラッキーなのですが。これを読んでいる若い人の中には将来何をして良いか分らず悩んでいたら、今目の前にあることを一生懸命やってみると良いと思います。体を動かすと脳も活性化すると、あの養老先生もおっしゃっていました。話しを戻しますが、ニューモデルの1098Rはオーバー180psでトラクションコントロールも付いて、スペック上は素晴らしいモデルでした。たぶんプライスも素晴らしい!!と思います。早く見てみたい!!買っちゃおうかな!?宝くじ当たらないかな!?848はウェットクラッチの749の後継車ですが、日本への導入はないそうです。リテールプライスが230万円位になってしまうので、1098モノとの兼ね合いがつかないとのことでした。モンスター696は、全体にモディファイされたモデルで、これは良かったです。全体的には革新というより、確実性を選択した感じでした。この会議に行く前は、行くのが何となく気乗りがしなかったのですが、短い間でしたが、世界中から来ていた人と知り合い、色々な話ができてとても楽しかったし、DJの人達も良く準備をしていて、また黒子として良く動いて下さったおかげで、何の不自由もなく過ごせたことは本当に感謝しています。ありがとうごさいました。

その2
ライダースのイトー君のベベルが出来上がりました。ダーマベースのSSとは違う方向で製作しましたが、とても上手く仕上げることが出来て満足してます。改めてドカッティの奥の深さを知ることが出来ました。お金と時間はかかりますが、ベベル、パンタをオーナーの為にモディファイする、それがTIOの仕事です。

 

2007.10.30(火)

その1
秋になってもスパークリングワインとチーズが続いています。量は飲めないのですが、グラスの泡を見ていると、なぜか気分が落ち着きます。シャンパンのように高価なものではなく、スペインのカバかイタリアのプロセッコで1000円位のものをよく飲んでいます。多くのものがあるので、何が良いかわかりません。お酒は一期一会だと思うので名前も覚えません。それがラベルに左右されない方法だと思います。

その2
ミステリーツアーという、どこに行くかわからない旅行に娘と申し込みました。娘(21才)が友達に、お父さんと旅行に行くと言ったら『本当のパパなの?』って言われたそうです。あまり父親とどこかに行く娘はいないのでしょう。私と娘の場合は、旅費を浮かしてタダで美味しいものを食べるパラサイトみたいな感じで、仲が良いのとは少し違うのかも。

 

2007.10.28(日)

30代40代のバリバリ経営者と話していると、私の頭の回転が悪くて話しが理解できないことがあります。私の30代はよく働きはしましたが、今よりものんびりしていたのでしょう。ひとつの仕事が終わればホッとする余裕もありました。現代はあらゆる情報がすごいスピードで目の前を通り過ぎて行き、瞬時に必要なものとそうでないものを判断して先手を打たなければならない。このことが、私の若い頃との違いでしょう。大変だと感じますが、先頭を走っている人達には快感かも知れません。益々使われる側と使う側に分かれて行く世の中ですが、自分と周りの幸せを大切にしながら、他人に対する配慮があれば全体としては良い方向に行くのではと、そう思うしかないのですが・・・。

 

2007.10.27(土)

その1
モーターショウの続きです。若者の車離れが進んでいるらしく、若者向けがテーマだということでした。確かにGT-Rはカッコ良いけど、800万円もするくるまを収入の少ない若者が買えるのでしょうか?恐怖の120回ローンを組んでも月々8万円以上ですし、買った後の維持費はかなりかかります。車は乗らなくてもお金がかかるものです。高速道路や、ガソリン代、保険、利権がらみで本来の料金でないものもあります。こんな状態でどんなに良い車を売り出しても日本では走る場所が無さ過ぎます。国土が狭いし道幅もありません。やはり日本に一番合っているのはバイクでしょう!!自転車もいいな!遠くへは公共の乗り物があるし、本当に車が必要でなくなって来ています。これは偏見に満ちた私の意見です。

その2
先日、割合年配のお客様がいらして、昔ベベルに乗っていたとのこと。ケニーズでカスタムして、ブルーと白でと、昔の雑誌をひっくり返したら、そのベベルがありました。(カッコいいんだな!)そのお客様が20年ぶりにバイクに乗りたいとのことで、ロッカーラパイドを製作する話が進んでいます。もっとカッコ良くて、楽しくて、刺激的なの作っちゃいます。頑張るぞ!!

 

2007.10.26(金)

イタリアのバイク業界もカジバはハスクをBMWに売却したりと、大きく変わろうとしています。メーカーが精算したものを売る立場としては、売る側がその気になるような魅力的なバイクを期待するのですが、騒音や環境他、手かせ足かせで、だんだん難しくなって来ています。メーカーも大変だと思います。ただBMWのように、販売店マージンが一律10%になったら、販売店はやっていけません。もし私がBMWの販売店なら、今までの投資した分を返してくれと言ってしまうかもしれません。販売店とは、いかに鵜飼いの鵜になりきるかなのですが、10%だと鵜にもなれないでしょう。BMWの件は、対岸の火事ではなく、いつか私の所にも降りかかって来る問題であろうと覚悟はしています。

 

2007.10.25(木)

外食の機会が多くて偏食気味です。最近は出張でホテルに泊まると、ヒルトンやハイアットのようにグローバルなホテルチェーンは、世界中の人達の舌と胃に合わせてあるので、質、量、味、コストにハズレがなく、上等な普通を満喫できます。1番好きなのはB級グルメのラーメンなのですが、話しながら食べるのには不向きです。焼肉や鍋も食べるのに忙しくて、ゆっくりはできません。美味しいものを気の合う仲間と頂くのが大切な私の時間です。

 

2007.10.24(水)

東京モーターショーに行って来ました。魅力的な車が並んでGT-Rや、レクサスのスポーツカーなど私から見てもカッコ良く映りました。バイクの方に行くとデスモセディッチが飾ってありました(GT-Rより高いんだぜ!!)。カッコ良いというより必然的にこうなったというデザインだと思います。スタイル的には1098の方が上でしょう。日本での販売の予想は30台、実際は70台位まで予約が入ったとのことでした。全体で1500台ですから5%、ユーロが高くなければ(1ユーロ100円位なら)500万前後なので、もっと台数は伸びたはずです。実際にヨーロッパに行くと本来のレートは1ユーロ120円位だと感じます。しばらくデスモセディッチを眺めていると、DJの方が話しかけて来ました。今まで面識はあったのですが、話したのは始めてで『“ドカッティ先生”読ませてもらってます。楽しいですね。』とおっしゃってくれて、何だか気恥ずかしくて、「“先生”はやめて下さい。ライダースの高橋君が勝手につけたんだから。」など、短い間でしたがお話しして、この方は仕事のプロだなっと感じました。こうゆう方はどこに行っても通用する何かを持っているものです。五條さんお話ありがとうございました。

 

2007.10.20(土)

秋晴れで気持が良い土曜日です。
お客様で事故に遭われ、少し離れた場所に入院していた方が近くの病院に転院したので、数回会ってきました。自分の現在の状態と、気持の折り合いをつけるのに苦労していました。バイク乗りがバイクに乗れなくなることがどんなに辛いか、早い回復とまたバイクに乗れるようになることを祈るばかりです。毎日の仕事に追われて、ショールームや他のことも疎かになってしまっています。ホームページの更新やショールームの模様替え等、今年中にはなんとか形にしたいと考えてプランを練っています。

 

2007.10.5(金)

手紙を一番よく書いたのは、数十年前に外国に住んでいた頃でした。日本やヨーロッパの友達に、せっせとその時の心情をつづったものでした。夜、書いた文章は、次の朝読み返してみると恥ずかしくて、書き直すこともしばしばありました。昼と夜とでは心の持ちようは全く違います。夜ひとりで悩むより、朝になったらカフェで日の光を浴びて、コーヒーでも飲みながら考えた方が、体にも心にも良いでしょう。夜はお酒でも飲んで寝ちゃいましょう。このボスノートももっぱら午前中にカフェのテラスで書いています。

 

2007.10.3(水)

昨夜はモトプランのネジガキが横浜まで来て、もう1人の友人と食事に行きました。仕事上の付合いで、もう15年以上になりますが、気が合うのか、ケンカしても続いています。思ったことをいえる相手かどうかが長続きする秘訣かもしれません。利害だけでは無理でしょう。最近は生きている間の毀誉褒貶はあまり気にならなくなりました。人の意見を聞く耳を持つことはとても大切ですが、自分が正しいと思うことを見据えて、ブレないことの方がもっと重要です。表面はやわらかく何でも吸収し、本当に必要なものを幹にする、かな。

 

2007.10.2(火)

【その1】

中々直らなかったバイクも、どうやら目処がついてホッとしてます。しんどかった!!直江さん、私、中崎と3人がかりでした。今日DJから人が来て、最終チェックをします。

ライダースクラブに頼まれて整備をしていたベベル(大昔、私が作ったものですが)が完成して、試走を繰り返し、セッティングをしています。エンジン等電装系もだいぶ弱っていたので、交換パーツは多かったのですが、高張力管のフレーム、キャスター角、エンジンの特性、バネ下重量など、うまくまとめてバランスの良いバイクができました。ベベルは、エンジンはノーマルでしっかり組んで、足回り、ブレーキの強化、バネ下を軽くし、電装を新しくする。これが一番良いのかもしれません。気持良い走りは、今のバイクでは味わえないものです。

この所、ベベル用の油圧キットとフロントスプロケットのロックワッシャーとロックナット(47mmのBOXで締めたりゆるめたり出来るもの)や、R1のクラッチピストンなど、地味ですがマストアイテムを製作しています。詳しくはホームページで見て下さい。

最近バイクに乗りたくて、好きなベベルかパンタでフラッと出かけてみようかと考える日々が続いてます。(忙しくなると、どこかへ行きたくなるヘキがあるからなのかも)

【その2】

ニュースで教科書から沖縄戦における集団自決の内容を軍から強制させられたという部分を削除するようにと、文部省から要請があったとの内容は、歴史を風化させ自分たちに都合よく書き換えてしまう為政者のエゴでしかない。このことは、歴史的な繰り返しかもしれませんが、事実を正しく伝える事が、同じ過ちを繰り返さない一番の方法だと思うのですが、どうでしょう!? 沖縄の人達が、今回のことにどれほど腹を立てているか、沖縄はこのような悲しい出来事を越えて、今の美しい海や島があることを忘れてはいけないと思います。